冷蔵庫の中にある卵、ふと「これってまだ食べられるのかな…?」って思ったこと、ありませんか?
賞味期限は切れてるけど、見た目はなんとなく大丈夫そう。
とはいえ、生で食べるのはちょっと怖い。
卵の賞味期限と消費期限の違い、腐ってるかどうかの見分け方、加熱すればOKなライン、そして卵を長持ちさせる保存の方法まで、まとめてまるっとご紹介。
この記事を読めば、ムダなく・ムリなく・安全に卵を使い切れるようになりますよ!
卵の賞味期限とは
「賞味期限=生で食べられる期限」です!
卵の賞味期限は、一般的な食品の「おいしく食べられる期限」とはちょっと違います。
これは生食できる期限、つまり「卵かけご飯に使ってもOKな期間」を示しているんです。
季節によって賞味期限は変わる
卵の賞味期限は実は気温によって調整されています。
季節 | 生食できる期間の目安 |
---|---|
夏(高温) | 約14日程度 |
冬(低温) | より長く保存可能 |
でも、市販されている卵の賞味期限は、最も厳しい夏場の基準で設定されています。
だから、冬に冷蔵庫でしっかり保管している卵は、賞味期限後でも意外と持つことがあるんです。

卵の殻には実は約7,000個もの小さな穴が開いていて、
時間とともに雑菌が入りやすくなります。
だからこそ、賞味期限が設けられているんですね。

賞味期限は「安全に食べるための目安」
卵は特にサルモネラ菌のリスクがある食品。
この菌が増殖しやすくなる前に食べ切るよう、賞味期限が設定されています。
賞味期限内の食べ方 | 賞味期限後の食べ方 |
---|---|
生食(卵かけご飯など)OK! | 必ずしっかり加熱調理 |
賞味期限が切れた卵、食べられる?
賞味期限が切れていても、冷蔵庫でしっかり保存されていれば、すぐ捨てる必要はありません。
ただし「生」で食べるのはNGで、加熱調理が絶対条件です。
加熱のルールはコレ!
加熱の条件 | 内容 |
---|---|
温度 | 中心温度70℃以上 |
時間 | 1分以上しっかり加熱 |
見た目 | とろとろ・半熟じゃなくしっかり火が通った状態 |

スクランブルエッグやオムレツ、卵焼きなどがオススメです。
きちんと加熱すれば、サルモネラ菌などの危険な菌も死滅します。

避けるべき調理法(賞味期限後)
NG調理 | 危険ポイント |
---|---|
卵かけご飯 | 生卵なのでNG |
生卵を使った自家製マヨネーズ | 卵黄が生のまま |
温泉卵 | 火の通りが甘い |
半熟系オムレツやゆで卵 | 菌のリスクが残る |
とくに夏場は要注意!
常温に出してから菌が爆発的に増えることもあります。
取り出したらすぐに調理&加熱が鉄則です。
卵の消費期限は保存状態がすべてを左右する!
賞味期限後に食べられるかどうかは、「どれだけちゃんと保管してたか」で決まります。
チェック項目 | 解説 |
---|---|
冷蔵保存(10℃以下) | 基本中の基本。これを外していたらアウト。 |
殻にヒビがないか | ヒビがあると菌が入りやすいです。 |
ドアポケットじゃない場所に保管 | ドアは開閉で温度が不安定なのでNG。なるべく奥で保管を! |
一般的に、冷蔵庫で適切に保存されていた卵は、賞味期限後も1〜2週間程度なら加熱調理して食べることができるとされています。
ただし、卵のパックに記載された賞味期限はあくまで目安です。
卵を割ったときに異臭や変色がある場合は、賞味期限内でも食べないでください。
安全性を確保するためには、卵の状態をしっかり確認することが大切です。
サルモネラ菌は10℃以下では増殖がとても遅くなります。
冷蔵庫で適切に保存されていれば、賞味期限切れの卵も安全性が保たれる期間が長くなりますね。
保存時の注意点
向きとパッケージにも気をつけて
卵は「とがった方を下」にして保存するのがベストです。
とがった側は殻が厚く丈夫なため、割れにくいというメリットがあります。
また、丸い方には空気の層があり、これを上にすることで細菌の侵入を防ぎ、鮮度低下を遅らせることができます。
パックのまま保存がおすすめ
卵はパックのまま保存するのが衛生的です。
パックは卵を外部の臭いから守り、乾燥も防いでくれます。もし冷蔵庫に入れてから賞味期限切れになっても、正しく保存されていれば、加熱調理することで安全に食べられる期間が延びます。
ひび割れに注意
ひびが入った卵は細菌が侵入しやすいので、見つけたらすぐに調理しましょう。また、一度割った卵を長時間保存するのは避けてください。冷蔵庫の中でも温度変化が起きないよう、出し入れの頻度を減らすことも、卵を長持ちさせるコツです。
ヒビが入った卵の扱い
ヒビが入った卵は基本的に当日中に使い切るべきです。賞味期限内でも殻にヒビが入った卵は細菌が内部に侵入しやすくなるため、通常の卵とは異なる扱いが必要になります。冷蔵庫で保存していても、ヒビが入った状態では賞味期限切れが早まるので注意しましょう。
ヒビ入り卵の安全な調理法
ヒビが入った卵を使う場合は、必ず加熱調理をしてください。生食や半熟調理は避け、75℃以上でしっかり火を通すことが重要です。スクランブルエッグやオムレツなど、完全に火が通る調理法を選びましょう。賞味期限切れの卵と同様に、ヒビが入った卵も十分な加熱が安全の鍵となります。

買い物から帰って冷蔵庫に入れる前にヒビを見つけた場合は、
清潔な別容器に移し替えて保存すると、他の卵への細菌の広がりを防げます!
ヒビ入り卵の見分け方と扱い
卵をパックから取り出す際、軽く触れてみて殻の感触をチェックしましょう。
小さなヒビは見逃しやすいので、光に当てて確認するのも効果的です。
いつヒビが入ったかわからない卵は、安全のために廃棄するのが賢明です。
ヒビが入った卵を使う場合は、他の食材と別にして冷蔵庫で保管し、できるだけ早く使い切りましょう。
賞味期限内でも、ヒビが入った時点からなるべく24時間以内の使用を心がけてください。
卵が腐敗しているかの見分け方
賞味期限切れの卵を食べるかどうか悩む前に、まず卵が本当に食べられる状態かどうかをチェックしてみましょう。
冷蔵庫に長く保存していた卵が腐敗しているかどうかは、以下の簡単な方法で見分けることができます。
卵の臭いや色・形をチェック
まず目と鼻を頼りに判断しましょう
賞味期限切れの卵が食べられるかどうかは、まず臭いで判断できます。
新鮮な卵はほとんど無臭です。
卵を割った時に硫黄のような強い臭いがしたら、その卵は腐敗している可能性が高いです。
臭いの程度で判断する
卵の殻に鼻を近づけただけでも強い異臭がする場合は、すでに腐敗が進んでいる証拠です。
このような卵は、どんな調理をしても食べられるようにはなりません。
少しでも変な臭いを感じたら、安全のために廃棄することをおすすめします。
色や形で判断する
新鮮な卵は、黄身がぷっくりと盛り上がり、卵白とはっきり分かれています。
卵を割った時に、黄身が平べったくなっていたり、卵白と混ざりやすくなっていたりする場合は、古くなっている証拠です。
また、黒や緑などの変色がある場合や、黄身が割った瞬間に崩れてしまう場合は食べるのは避けましょう。
見た目・臭いのNGサイン |
割った瞬間に「うっ」とくるニオイ |
白身や黄身が濁っている、にごってる |
黒い時や緑やグレーっぽい変色がある |

賞味期限切れの卵の臭いをチェックする際は、
まず殻のまま確認し、次に割って確認するという
二段階の方法が安全です!
そして、最終的には割ってから目でチェックをすることも忘れずに!!

水に浮くかテスト
水に入れるだけの簡単テスト
※このテストは賞味期限切れの卵全部を水に入れるのではなくて、これから使おうとしている卵だけをテストしましょう。
卵は水にいれると細菌が増殖してしまうことがあるからです。
卵が賞味期限切れでも食べられるかどうかを判断する簡単な方法として、水に浮くかどうかのテストがあります。
コップに水を入れ、卵を静かに入れてみましょう。
結果の見方
水の中で卵が沈んで横になる場合は、その卵はまだ新鮮です。
卵が水に沈むけれど立ってしまう場合は、やや古くなっていますが、十分な加熱調理をすれば食べられる可能性があります。
しかし、卵が水に完全に浮いてしまう場合は、卵の内部でガスが発生している証拠で、腐敗が進んでいるため冷蔵庫からすぐに出して廃棄しましょう。
※下の方に動画集がありますが、そこでも動画でやり方を確認できます。
卵の賞味期限とサルモネラ菌との関係
なぜサルモネラ菌が問題なのか
卵の賞味期限が設定される最大の理由は、サルモネラ菌の繁殖を防ぐためです。
サルモネラ菌は食中毒を引き起こす細菌で、卵の殻表面や稀に卵の内部に存在することがあります。
卵の自己防御機能の低下
新鮮な卵にはリゾチームという酵素が含まれており、サルモネラ菌の増殖を抑える働きがあります。
しかし、この効果は時間とともに弱まっていきます。
そのため、賞味期限を過ぎた卵は、この自然の防御機能が低下している可能性があるのです。
参考になる動画集
↓↓↓あなたは知ってる?卵の賞味期限って何日間?(たおファーム)
↓↓↓たまごペディア④「たまごの賞味期限が切れてしまった!食べても平気?」
↓↓↓傷んだ卵を見極める方法
【まとめ】賞味期限切れの卵は冷蔵庫でいつまで食べられる?消費期限の見分け方
冷蔵庫で保存した卵は、正しい方法を守れば賞味期限を過ぎても加熱調理で安全に食べられる可能性があります。
ただし、生食や半熟は避け、腐敗のサイン(臭い・浮く・割った状態)をしっかり確認することが大切です。
サルモネラ菌のリスクを避けるためにも、保存温度やヒビ割れ卵の扱いには十分注意しましょう。
少しでも不安を感じたら無理に食べず、思い切って処分することも大事です。
日ごろから正しい保存方法を意識すれば、卵をより安全においしく使えますよ!
それではこの辺で。
ここまで読んで頂きまして誠にありがとうございました。
嬉しい楽しい、ついてます。
感謝
泉水善光