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彼岸花は触って大丈夫?毒の危険性と子どもが触ったときの対処法

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秋のお彼岸のころになると、田んぼのあぜ道なんかで彼岸花が燃えるように咲きますね。

私達も若いころ、子どもを連れて「きれいだねぇ」なんて言いながら眺めたものです。

観光地の彼岸花のオススメな場所の情報なども沢山見る季節になりますよね。

ただ、若いお父さん、お母さん方に、これだけは知っておいていただきたいことがあるんです。

あの彼岸花には、実は強い毒があるということを。

子どもさんというのは、好奇心の塊みたいなものですからね。

「きれいよ」と言うと、すぐに手を伸ばしたくなる。

それは素晴らしいことなのですが、危ないことからは私達大人が守ってあげないといけません。

ここでは、少しだけ人生の先輩として、彼岸花の本当のところと万が一のときにどうすればいいかをお話しさせていただきますね。

どうぞ、肩の力を抜いて読んでみてください。

  1. 秋の絶景「彼岸花(曼珠沙華)」に潜む身近な危険!毒はどこに?知っておべき毒性とその成分
    1. 全草が有毒!特に危険なのは「球根(鱗茎)」の部分
    2. 毒の正体は強力なアルカロイド「リコリン」
  2. 子どもが彼岸花に触ったけど大丈夫?油断禁物な理由
    1. 彼岸花(ヒガンバナ)の花や葉に軽く触れる程度なら基本的に問題なし
    2. 要注意!彼岸花の茎や葉の「切り口」から出る粘液(汁)
    3. 最も危険なのは「彼岸花(ヒガンバナ)を触った手で口を触ること」
  3. 彼岸花を誤食した場合の危険な症状と致死量について
    1. 彼岸花の摂取後30分以内に現れる中毒症状
    2. 体の小さな子どもやペットには少量の彼岸花摂取でも重篤な危険
    3. 誤食が多い「ニラ」や「ノビル」と彼岸花の見分け方
  4. 【緊急時の行動】もし子どもやペットが彼岸花を口にしたら
    1. 3つの確認事項:子どもやペットが彼岸花を食べてしまったら「いつ」「何を」「どれくらい」
    2. 子どもやペットの症状が有無に関わらず、すぐに専門機関へ相談・受診
    3. 応急処置で「絶対にやってはいけない」NG行為(彼岸花を食べてしまった時)
  5. 【追記】彼岸花(曼殊沙華)の安全な観賞を終えた後で:自宅での二次接触を防ぐために
    1. 【最重要】帰宅後の「手洗い・うがい」の徹底
    2. 子ども服や持ち物の「ポケット・バッグ」総点検
  6. 毒があるのに、なぜ身近に咲いている?彼岸花に隠された先人の知恵
    1. 彼岸花の毒を利用した「害獣除け」としての役割
    2. かつては非常食だったが、彼岸花の毒抜きは危険!絶対にやらない!
    3. 薬としても利用される彼岸花の「毒と薬は表裏一体」
  7. 【まとめ】彼岸花は触って大丈夫?毒の危険性と子どもが触ったときの対処法

秋の絶景「彼岸花(曼珠沙華)」に潜む身近な危険!毒はどこに?知っておべき毒性とその成分

秋に咲き誇る彼岸花は本当に見事なものですね。

曼珠沙華(まんじゅしゃげ)なんていう、仏様の世界に咲く花に例えられるくらいですから、その美しさは格別ですよね。

しかし、私達年配の者は、この花のもう一つの顔も知っております。

それは、強い毒を持つということなんです。

特に、小さなお子さんや、犬や猫といったペットと暮らしておられるご家庭では、このことを頭の片隅に置いておくだけで、いざという時にきっと役に立つのではないでしょうか。

全草が有毒!特に危険なのは「球根(鱗茎)」の部分

驚かれるかもしれませんが、彼岸花は、花びらから茎、葉、そして土の中にある球根まで、すべてに毒があるんです。

私達が子どものころなどは大人たちから「触るな!」とよく言われたものです。

それでも、時代なのか彼岸花を使った「遊び方」なども教科書とかで紹介していることもあったようです(怖)。。。

中でも一番毒が強いのが、土の中にある球根(鱗茎)の部分なのです。

毒の正体は強力なアルカロイド「リコリン」

彼岸花の毒は、「リコリン」という成分が主なものです。

植物が自分を守るために持っている天然の化学物質でして、スイセンなんかにも含まれています。

これが人間の体に入ると、あまりよろしくない症状を引き起こすというわけなんですね。

子どもが彼岸花に触ったけど大丈夫?油断禁物な理由

お子さんが、あの真っ赤な花に興味を持つのは当たり前のことです。

親御さんとしては、「毒がある」と聞けば、もし触ってしまったらと心配になるお気持ちもよく分かります。

でもまあ、落ち着いて聞いてください。

結論から申しますと花や茎に軽く触れたくらいでは、すぐにどうこうなるものではありません

ですが、油断はいけませんよ。

注意すべき点というものがあります。

彼岸花(ヒガンバナ)の花や葉に軽く触れる程度なら基本的に問題なし

彼岸花の毒は、皮膚からジワジワ吸収されるようなものではないんです。

ですから、お散歩中に花を眺めて、そっと触れるくらいならまず心配はいりません。

むやみに怖がらせるのではなく、

「きれいなお花だけど、お毒があるからね。触った後は、ちゃんとおを洗おうね」

と、正しい知識を教えてあげることが大切ですよね。

要注意!彼岸花の茎や葉の「切り口」から出る粘液(汁)

ひとつ、特に気をつけていただきたいのが、茎を折ったときに出てくるネバっとした汁です。

お子さんが面白がってポキッとやってしまうことがあるかもしれませんね。

あの汁にも毒の成分は含まれていて、肌の弱い子だとかぶれたりすることがあります。

もし汁が手についてしまったら、慌てずに石鹸と流水で丁寧に洗い流してあげてください

最も危険なのは「彼岸花(ヒガンバナ)を触った手で口を触ること」

彼岸花の毒で一番怖いのは、それが口から入ってしまうことです。

小さなお子さんは、地面を触った手でそのままお菓子を食べたり、指をしゃぶったりしますね。

もしあの汁がついた手で口を触ってしまうと、そこから毒を体に取り込んでしまうことになります。

ですから、「触ってもいいけども、その手で口を触らない、触った後は必ず手を洗う」

この約束をご家族で徹底することが、お子さんを守る何よりの策になりますよ。

彼岸花を誤食した場合の危険な症状と致死量について

あってはならない事なのですが、万が一お子さんやペットが口にしてしまった場合にはどんな危険があるのか。

これは、いざという時のために、知っておいて損はありません。

彼岸花の摂取後30分以内に現れる中毒症状

もし口にしてしまうと、症状は比較的早く、30分以内に出ることが多いと聞きます。

  • 吐き気嘔吐
  • ひどい腹痛下痢
  • 頭痛や、よだれがたくさん出る

大抵は、吐いたり下したりして、体が毒を外に出そうと働きます。

しかし、症状が重いと命に関わることもありますから、決して楽観はできません。

体の小さな子どもやペットには少量の彼岸花摂取でも重篤な危険

私達大人は、少しくらいでは大事に至らないかもしれませんが、体の小さいお子さんや、犬・猫といったペットは別です。

ほんの少しの量でも、大人とは比べ物にならないくらい重い症状が出ることがあります。

特に乳幼児の場合、吐いたものが喉に詰まってしまう危険もありますから重ねて注意が必要です。

誤食が多い「ニラ」や「ノビル」と彼岸花の見分け方

「そもそも、なぜ毒のあるものを食べてしまうのか」と不思議に思われるかもしれませんね。

実は、彼岸花による食中毒のほとんどが、食べられる「ニラ」や「ノビル」と間違えてしまうことから起こるんです。

彼岸花は少し変わった植物でして、秋に花が咲き、その花がしぼんだ後に、ニラによく似た葉っぱが出てくる。

春先にその葉だけを見て、「ニラだ」と思って採ってしまい事故になるケースがあるそうです。

知らぬとは、恐ろしいものですね。

【緊急時の行動】もし子どもやペットが彼岸花を口にしたら

万が一、お子さんが口にしたかもしれない。

そんな時は、私達大人がうろたえてはいけませんよね。

症状が出ていようがいまいが、疑いがある時点で、すぐに専門家を頼る

これが鉄則です。

3つの確認事項:子どもやペットが彼岸花を食べてしまったら「いつ」「何を」「どれくらい」

いざという時、気持ちは焦りますが、まずはお医者さんに正確に状況を伝える準備をしましょう。

  • いつ食べたか(何分くらい前か)
  • どの部分を(花か、茎か、根っこか)
  • どれくらいの量を食べたか
  • 今の様子はどうか(吐いている、ぐったりしているなど)

これを落ち着いて確認し、伝えることが、適切な処置につながります。

子どもやペットの症状が有無に関わらず、すぐに専門機関へ相談・受診

「少し様子を見ようか」は、絶対にいけません。

症状が出ていなくても、すぐに動くことが肝心です。

  • お子さんの場合
    すぐに病院に電話するか、「中毒110番」のような専門機関に相談してください。
  • ペットの場合
    かかりつけの動物病院へ。夜中でも、救急で対応してくれるところを探して、すぐに連絡です。

応急処置で「絶対にやってはいけない」NG行為(彼岸花を食べてしまった時)

良かれと思った素人判断が、かえってお子さんやペットを苦しめることにもなりかねません。

  • 無理に吐かせようとしない
    吐いたものが気管に入ったら、もっと危ない。
  • 牛乳や塩水を飲ませない
    飲ませると症状を悪化させることがあります。
  • 自己判断で様子を見るようなことはしない
    様子を見ている時間が経つほど、手遅れになる可能性があります。

ご家庭でできることは、口の中にまだかけらが残っていたら、水で口をすすがせて取り除いてあげるくらいです。

決して喉に指を入れたりしてはいけませんよ。

【追記】彼岸花(曼殊沙華)の安全な観賞を終えた後で:自宅での二次接触を防ぐために

さて、美しい彼岸花を眺めて、楽しい思い出と一緒に家に帰ってきた。

でも、もうひと仕事残っておりますよ。

外で知らぬ間に付いた毒を家の中に持ち込まないための大事なひと手間です。

【最重要】帰宅後の「手洗い・うがい」の徹底

これはもう、言うまでもありませんね。

家に帰ったら、まずはお子さんと一緒に石鹸で手を洗う。

茎を折った汁などが見えない形で手についているかもしれませんからね、丁寧に洗ってあげてください。

子ども服や持ち物の「ポケット・バッグ」総点検

子どもというものは、石ころでも葉っぱでも、面白いと思ったものは何でもポケットに入れて帰りたがりますね(笑)。

私も覚えがあります。

もしかしたら、彼岸花の葉や茎のかけらが、ポケットやカバンの中に忍び込んでいるかもしれません。

服を脱がせる時に、ポケットの中を全部確認してあげてください。

もし見つけたら素手では触らずにティッシュか何かでつまんで捨てましょう。

毒があるのに、なぜ身近に咲いている?彼岸花に隠された先人の知恵

「こんなに毒があるものが、なぜそこら中に咲いているのか」。

そう不思議に思われるのも、もっともです。

しかし、これこそが、私達のご先祖様が残してくれた知恵なんですよね。

彼岸花の毒を利用した「害獣除け」としての役割

彼岸花の毒は、昔の人々にとって、暮らしを守るための「番人」のようなものでした。

  • 田畑を守るため
    あぜ道に植えることで、モグラやネズミから大事な作物を守る。
  • ご先祖様を守るため
    土葬が主だった時代、動物がお墓を荒らさないようにと植えられた。

「死人花」なんていう、少し縁起の悪い名前で呼ばれることがありますが、それも「毒があるから触るなよ」という子どもへの戒めであり、静かにご先祖様を守ってくれていた証でもありますね。

かつては非常食だったが、彼岸花の毒抜きは危険!絶対にやらない!

信じられないかもしれませんが、食べるものが何もないような大変な時代には、この球根の毒を抜いて、非常食にしていたという記録も残っています。

しかし、これは素人が安易に手を出していいものでは全くありません。

絶対に真似はしないでください

命に関わります。

薬としても利用される彼岸花の「毒と薬は表裏一体」

「毒も使いようによっては薬になる」と申しますが、まさにその通りで、彼岸花の毒の成分は、漢方薬として使われたり、今では認知症の治療薬にも応用されたりしているそうです。

たいしたものですね。

【まとめ】彼岸花は触って大丈夫?毒の危険性と子どもが触ったときの対処法

さて、長々とお話しさせていただきました。

最後に、これだけは覚えておいていただきたいという、大切な約束事を3つだけ。

安全に観賞するための3つの鉄則

  1. 「むやみに触らない」
    特に、茎から出る汁には気をつけましょう。
  2. 「絶対に口に入れない」
    お子さんにもペットにもこれは徹底してください。
  3. 「家に毒のある破片を持ち帰らない」
    帰宅後の手洗いとポケットの確認、お忘れなく。

正しい知識さえ持っていれば、何も恐れることはありません。

私達大人がしっかりと知識を持ってお子さんたちと安全にあの美しい秋の景色を楽しんでいただきたい。

そう願っております。

きれいな風景は心の良薬にもなりますよね。

それではこの辺で。

ここまで読んで頂きまして誠にありがとうございました。

嬉しい楽しい、ついてます。

感謝

泉水善光

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