夏の甲子園、テレビから聞こえていたのは沖縄尚学の快進撃とそれに合わせてスタンドから響く独特のメロディ。
野球ファンなら一度は耳にしたことがあるでしょう。
あの応援歌、「ハイサイおじさん」です。
スタンドに目をやると一糸乱れぬ応援に混じって高らかに響く指笛の音。
なんだか胸が熱くなるのを感じました。
かつて白球を追いかけ、甲子園を目指した頃の自分と重なったのかもしれません。
そして、ついにその時が訪れました。
沖縄尚学の初優勝。
甲子園の頂点に立った瞬間スタンドからは歓喜の声と勝利を祝う「ハイサイおじさん」の大合唱が響き渡りました。
この曲が、なぜこれほどまでに多くの人の心を掴むのか。
単なる応援歌ではない沖縄ならではの熱い想いに迫りたいと思います。
↓↓↓【YouTube動画】沖縄尚学の優勝の瞬間/9回裏ノーカット版(2025夏の甲子園 vs日大三)
沖縄尚学の応援曲「ハイサイおじさん」はなぜ“魔曲”と呼ばれるのか?
甲子園のスタンドで、この曲「ハイサイおじさん」が流れると、球場の雰囲気は一変しますね。
まるで魔法にかかったかのように、観客が一体となって手拍子を送り、高揚感に包まれるのですよね。
その光景は、単なる応援というよりも、沖縄の文化が持つエネルギーのようにも感じられます。
単なる応援歌ではない?「ハイサイおじさん」と沖縄の指笛文化
甲子園で沖縄尚学の応援を聴くと、高揚感あふれるメロディとともに「ヒュー、ヒュー」と響く甲高い音が聞こえてきます。
これは、沖縄の応援で欠かせない指笛の音です。
🗣️勝手な想像だけど、この指笛は沖縄の人たちにとって、単に応援の道具じゃなくて、何か特別な意味を持っているんじゃないかな。例えば、感謝の気持ちを表したり、喜びを分かち合ったりする合図とか。
事実として、指笛は沖縄では祝い事や祭りなどで古くから使われてきた文化です。
もともとは歌や三線(さんしん)の音に合わせて曲を盛り上げるために使われてきたものでした。
甲子園という特別な舞台で指笛を鳴らすっていうのは選手への応援や鼓舞だけでなくて沖縄の文化を全国に広めたいという想いも込められているのかもしれません。
また、指笛は誰でも簡単に音を出せるわけではありません。
熟練した人たちが奏でる指笛は、その場の雰囲気を一気に高めて応援をさらに熱くするんですよね。
まるで無言のままに「頑張れ!」と選手にエールを送っているかのようにも感じられます。
沖縄の日常が詰まった歌「ハイサイおじさん」が生まれた理由
この曲は、沖縄民謡界のレジェンド、喜納昌吉さんが1972年に発表した曲です。
↓↓↓【YouTube動画】喜納昌吉&チャンプルーズ のハイサイおじさん
歌詞に登場する「ハイサイおじさん」は、喜納さんの近所に住んでいた、いつも酔っ払っているおじさんがモデルだと言われています。
🗣️調べてみたら、おじさんの日常の様子がそのまま歌詞になっているんだって。なんか想像すると面白いよね。きっと、喜納さんにとって、そのおじさんとのやりとりが日常の風景だったんだろうな。
事実として、この曲は発売当初、レコード会社からは「売れない」と反対されたそうです。
しかし、一度聴いたら忘れられない独特のメロディと、どこかユーモラスで温かい歌詞が次第に人々の心を掴み、沖縄では誰もが知る大ヒット曲となりました。
「ハイサイ」は沖縄の方言で「こんにちは」を意味していて歌詞全体が沖縄の日常の風景や人々の温かさを表現しているのだそうです。
なぜ野球応援でこの曲が人気なの?
「ハイサイおじさん」が野球の応援歌として定着した理由は、推測ですが、独特のリズムにあるのではないか考えられますね。
沖縄民謡に特徴的な思わず体が動いてしまうようなリズムというのは、選手たちの心を奮い立たせるだけじゃなく、同時に観客の一体感をも高めるのに最適だったからなのではないでしょうか。
さらに、歌詞に登場するおじさんのように、たとえ失敗したりうまくいかなかったりしても、笑い飛ばして前に進もうという、沖縄の人々の明るく前向きな気質がこの曲には詰まっている様にも感じられますね。
それは、どんなに苦しい場面でも諦めずに戦う高校球児たちの姿とも重なってきます。
この曲は、沖縄の選手たちにとっては故郷からの温かいエールそのものであったのでしょう。
甲子園という夢の舞台で、沖縄尚学の応援歌「ハイサイおじさん」が心に響いた
今回の甲子園で沖縄尚学の応援歌「ハイサイおじさん」を聴いて、応援歌にはただの曲以上の、文化や歴史、そして人々の想いが詰まっていると改めて感じましたね。
沖縄尚学の選手たちの頑張りはもちろん、スタンドや地元沖縄から送られる温かい応援もまた私たちを熱くさせてくれた大きな要素だったと思います。
だって、決勝戦の時なんか、沖縄県内ではみんなテレビを見るために屋内に入ってしまって外は閑散としてしまったという現象も起こったくらいですからね。
【まとめ】沖縄尚学の応援歌「ハイサイおじさん」が胸を熱くする理由【甲子園初優勝】
この日の甲子園のスタンドで響いた「ハイサイおじさん」は、きっと多くの人の心に深く刻まれていつまでも特別な応援歌として記憶されることになるのでしょうなぁ。
そして、優勝を決めた瞬間の歓声は、かつて野球に夢中だった私たちの熱い夏の思い出を蘇らせ、いつまでも心に響き続けることでしょう。
沖縄尚学の野球部の皆さん、お疲れ様でした。
そして甲子園初優勝おめでとうございました。
皆さんのこころの中に幸せな時間がずーっと残っていくのが嬉しいです。
それではこの辺で
ここまで読んで頂きまして誠にありがとうございました。
嬉しい楽しい、ついてます。
感謝
泉水善光