『下剋上球児』や『宙わたる教室』で名前を覚えた人も多いと思う。
小林虎之介という俳優が、今こうして画面の中にいる理由を辿っていくと、一本の映画に行き着く。
父親と一緒に観た映画だ。
今日は、小林虎之介が自分の言葉で語っている範囲で、両親のことを書いてみる。
父親に誘われて観た一本の映画が、小林虎之介の俳優への道を開いた
大学2年生のとき、小林虎之介はインターン先を探していた。
働きたいと思える会社が見つからず、これがやりたいと感じられる仕事も見つからなかった。
そんな時期に、父親に誘われて映画館に足を運んだ。
観たのは『ボヘミアン・ラプソディ』。
小林虎之介がnon-no webのインタビューで語っている。
「感銘を受けて、どんな形でもいいから映像業界に携わりたいと思うようになりました」と。
そこからカメラマン、照明、音声と、映像に関わる仕事を片っ端から調べて、最後に俳優という道を選んだ。
その後、俳優を志し、大学を中退して東京に上京した。
リアルサウンドの1万字インタビューでも、この映画館での出来事が、俳優を目指したきっかけとして語られている。
きっかけを作ったのは、父親が誘った1本の映画だった。
私は魚屋をやっていたとき、息子を映画に連れて行く時間なんてほとんど取れなかった。
だから、この話を読んだとき、少し羨ましいと思った。
何気なく誘った映画が、子どもの人生を動かすことがある。
親の方は、たぶんそこまで考えていない。
帰省するたび、小林虎之介にご馳走したがる両親
小林虎之介の出身は岡山県。
東京に出てからも、小林虎之介は実家にちゃんと帰っている。
小林虎之介の話によると、ある年は仕事の合間に、年末年始も含めて3〜4か月の間に5回くらい帰省したそうだ。
帰るたびに、親はご馳走したがる。
何度も帰ってくるものだから、さすがに最後の方は「そんなに帰ってくるならもうご馳走しないよ」と言われたらしい。
小林虎之介はこの話を笑って振り返っている。
帰ってくる小林虎之介に、毎回ご馳走したくなる親というのは、想像しやすい。
何回目だろうと、そのときだけは出し惜しみしたくない気持ちになるものだ。
私も息子に対しては甘くなりがちだ。
小林虎之介の親も、たぶん同じだったんだと思う。
母親については、小林虎之介はあまり語っていない
ネットを検索すると、母親が保育士をしていた、好きな手料理は野菜炒めだった、という情報が出てくる。
ただ、これらが小林虎之介の発言として一次情報で確認できたわけではない。
調べた限り、小林虎之介自身が母親について具体的に語っている公式インタビューは見つからなかった。
なので、ここでは確認できなかったこととして、はっきり書いておく。
わからないことを、わかったことのように書くのは、誠実じゃない。
父親との映画の話と、帰省したときの親とのやりとり。
小林虎之介が自分の言葉で語っている範囲では、これくらいしかわかっていない。
それで十分だと思う。
小林虎之介が俳優を目指すきっかけとなった映画の時間には、父親が隣にいた。
帰ってくるたびに、ご馳走したがる親がいた。
それだけで、どんな家族だったかは、十分に伝わってくる。