gvimっていうスクリーンエディターは海外でも超有名なんです。
もともと、UNIXというOS上で使われていたエディターなのですが、それがWindowsではテキストエディターとして「gvim」という名前で使われていました。
このエディターって思考のスピードで文字を打てるようになれるということで技術系の人たちにはかなり評判がいいです。
タッチタイピングができる人じゃないとその便利さは分かりづらいのですが、キーボードを身体の一部として認識ができるのじゃないかってくらい慣れてくると手放せなくなるエディターなのですよね。
主にプログラミングをしている人たちの間でしか認識がないこともあり、日本でも認識度で行けば低いのかもしれません。
今回はそのgvimの新バージョンっていいますか、実際には別の組織がつくっているから上位バージョンではないのですがね。
新しい「gvim」である、NeoVimについての基本的な使い方を解説していこうと思います。
※今回はWindows上でNeovimを文章作成に使うことだけに絞ってお伝えしていきます。なお、出てくる英文字は全て英小文字です。
Neovimというのは「キーボードだけで動かすメモ帳」のようなもの(テキストエディター)
Neovimは「キーボードだけで動かすメモ帳」のようなソフトです。
これはマウスを使わなくても利用出来ちゃうことを意味します。
ここでは、最初に覚えるところだけを、できるだけゆっくり・ていねいに説明します。
元々UNIXで使われていたものですが現在はLINUX上でも使われます。
Windowsでも、Neovimは「高機能なメモ帳」として十分に使えますよ。
ここでは「Windowsで文章を書く」という目的にしぼって、インストールの仕方から、できるだけ詳しく具体的に手順を書きますね。
NeovimをWindowsに入れる(インストールの仕方)
どれか一つできればOKです。
一番簡単な方法(Windows 10/11)
- スタートメニューで「PowerShell」と入力して開きます。
- 画面に出た青い画面で、次の文字をそのまま打って Enter を押します。
winget install --id=Neovim.Neovim -e - 少し待って終わったら、
nvim -vと打って Enter。
バージョン情報が出れば成功です。
マウスで操作して入れたい場合
- ブラウザで Neovim の公式ページから Windows 用 zip(nvim-win64.zip など)をダウンロードします。
- zip を右クリック →「すべて展開」で解凍します。
- 出てきたフォルダを
C:\Program Files\Neovimなどに移動します。 - フォルダの中の
bin\nvim-qt.exeをダブルクリックすると、Neovimのウィンドウ版が起動します。
最初はウィンドウで動く nvim-qt.exe のほうが、普通のテキストエディタに近くてわかりやすいです。
Neovimの基本の考え方(モード)について
Neovimは「モード」があるところだけ、メモ帳と違います。
- ノーマルモード:
命令を出すモード(保存・終了など)。
Neovimを開いた直後の状態です。 - インサートモード:
文字を打てるモード。
iキーを押すと「文字が打てる状態」になります。 - コマンドモード:画面の下に
:を出して、保存などの命令を打つモードです。
困ったら「Escキーを1〜2回押すとノーマルモードに戻る」と覚えてください。
ファイルを開いて文章を書く
最初の3つのモードに慣れたら後は加速度的に覚えていけると思います。
頑張ってください!!
それでは、ファイルの編集操作手順を書いていきますね。
ファイルを開く(既にある or 新しく作る)
Neovimを起動
nvim-qt.exeをダブルクリック、またはスタートメニューから Neovim を選びます。
Neovimの画面が開いたら、次のどちらかをします。
- 既に存在しているファイルを開くとき:
- ノーマルモードで
:e ファイルのパスと打って Enter。
例:C:\Users\あなたの名前\Documents\memo.txtを開きたい →:e C:\Users\あなたの名前\Documents\memo.txt
- ノーマルモードで
- これから新しく作るとき:
- まだその名前のファイルがなければ、同じ
:e パス\名前.txtと打つと、その名前で新しいファイルが開きます。
- まだその名前のファイルがなければ、同じ
PowerShell から使う場合は、先にフォルダに移動してから nvim ファイル名.txt でもOKです。
文字を入力する
- 画面が開いたら、まず
iを押します(小文字でOK)。 - 画面の左下あたりに
-- INSERT --のような表示が出たら、文字を入力できる状態です。 - あとは普通のメモ帳と同じように、日本語や文章を入力できます。
入力をやめて保存や終了の操作をしたいときは、Esc を押してインサートモードを終わらせます。
保存のしかた(上書き・別名・場所変更)
ファイルを編集した後には
- どうやってファイル名をつけて保存するのか、
- 上書きして保存するのか、
- 元あったファイル名と違う名前に変えて保存するのか、
- 置いておく場所を変更したい時にはどうするのか
などについて説明していきます。
今の名前で上書き保存
Escを押してインサートモードを終わらせます。:を押します(画面の下に:が出ます)。wと打って Enter。
:wは「存在している今のファイルで、そのまま保存」です。
これで、同じ名前・同じ場所に上書き保存されます。
別の名前で保存(名前を付けて保存)
Escを押します。:を押します。w 新しい名前.txtと打って Enter。
- 例:
original.txtを開いていて、コピーをcopy.txtで保存したい →:w copy.txt
元のファイルはそのまま、新しい名前のファイルが同じフォルダにできます。
保存場所を変えて保存(フォルダを変える)
- どこに保存したいか、フォルダの場所(パス)を確認します。
例:C:\Users\あなたの名前\Documents\文章 フォルダなどに保存。
- Neovimで
Esc→:と押します。 - 次のように打って Enter を押します。
:w C:\Users\あなたの名前\Documents\文章\diary.txt
これで、そのフォルダに diary.txt という名前で保存されます。
Neovimの終了のしかた(編集済みのファイルを保存する/しない)
エディターの終了の仕方についても書いておきますね。
これは今までのものとかなり似ていいるのでピンと来ると思います。
文章を保存してから終了
- 必要なら
:wで保存します(4.1章参照)。 - 終わりたいとき:
Esc→:→qと打って Enter。- もしくは、まとめて
:wqと打って Enter(保存して終了を一度にやる)でもOKです。
保存しないままで終了(やり直したいとき)
Escキーを押します。:→q!と打って Enter。
!がついていると「保存せずに強制終了」という意味です。
編集中のファイルを後から見つけるコツ(Windows)
Neovim自体は「検索アプリ」ではないので、Windowsの機能と組み合わせます。
- どこに保存したか忘れない工夫
- 文章用のフォルダを一つ決めておく
- 例:
C:\Users\あなたの名前\Documents\neovim-memoを作る。
- 例:
- Neovimでは、必ずそのフォルダの中に保存する習慣にします。
- そうしておけば、エクスプローラーでそのフォルダを開くだけで、全部の文章が一覧で見えます。
- 既にあるファイルをNeovimで開く
- エクスプローラーでファイルがあるフォルダを開きます。
- 上のアドレスバーの空いている所をクリックすると、パス(C:\〜)が選択されるのでコピーします。
- Neovimで
:eと打ったあと、右クリックで貼り付け+\ファイル名.txtを足して Enter。
例::e C:\Users\あなたの名前\Documents\neovim-memo\memo.txt
7. 最初に紙に書いておくと楽な操作
Windowsで「テキストエディタとして」使うなら、次の8個をメモに書いてモニターのそばに貼っておくと安心です。
- 文字を打ち始める:
i(インサートモード) - 命令に戻る:
Esc(ノーマルモード) - 上書き保存:
:w+ Enter - 名前をつけて保存:
:w ファイル名.txt+ Enter - 別のフォルダに保存:
:w C:\...\ファイル名.txt+ Enter - 元ある名前のまま保存して終了:
:wq+ Enter - 保存せず終了:
:q!+ Enter - 新しいファイルを開く(PowerShellから):
nvim C:\...\ファイル名.txt
ここまでできれば、Windows上でNeovimを「文章を書くためのエディタ」として十分に使えます。
思考の速さで文章ができあがるようになればAI時代にも重宝するものだと思っています。
是非、このneovimをマスターして新しい時代も楽しんで参りましょう!
沢山のコマンドを持っているのでコマンドのことについてはまた別の記事にしますね。
それではまた。
ここまで読んで頂きまして誠にありがとうございました。
嬉しい楽しい、ついてます。
感謝
泉水善光